11月15日(水)観光最終日・ハイデルベルクへ

今回の旅もいよいよ最終日を迎えました。明日は帰国の途に就きます。
旅の締めは、ドイツでも古城街道を代表する観光地、しかも熊本市とは姉妹関係にあるということで、熊本市民としてふさわしい都市を選びました。
廃墟のようなたたずまいの「古城」、ネッカー河沿いに広がる「旧市街」、ハイデルベルク大学の学生牢など、きらびやかな観光イメージとは少し違う情景に期待感が膨らみました。

予約済みの電車が遅延

フランクフルト中央駅からハイデルベルクまで高速列車(ICE)で約1時間、webで往復を予約しました。チケットは往きが9:20発で10:13分着、帰りは14:46発でフランクフルトに15:56着でした。
ハイデルベルクで4時間40分の滞在ができるので、城に登りネッカー川と旧市街の景観を眺め、大学の学生食堂で昼食を食べ、カールテオドール橋を渡って下から古城を眺めようと、いつものように歩くコースまで作っていました。

ホテルで朝食を終えてからこまじいじさんがいつものようにスマホで電車の時刻をチェックすると、予約している電車が遅延すると出ていたのです。それも60分も。
びっくりして、とにかくすぐ準備して駅まで行きました。

写真の左下の方、映ってないところくらいがホテルです。ほんとに駅のホームが目の前なんです。

時計が8:48を指しています。

駅について電光掲示板を眺めると軒並みに運行時間が乱れていました。急いで案内所を探し、忙しそうにしている係官をやっと捕まえ、印刷したオンラインチケットを出して事情を聞こうとすると、予約した電車とは別の電車がすぐ出るからそれに乗れと、チケットに大きなバツ印を付けて変更した列車名だけ書いて渡されました。

詳しい説明を聞けないままでしたが、発車時間が迫ってるのと乗車ホームが同じだったので不安ながらも列車を待ちました。その時ふとおかしいなと思ったのは、当初乗る予定の路線番号が確か68だったのですが変更されたのは67だったのです。でも同じところに行くのだろうと深追いをしませんでした。これがトラブルの始まりだったのです。
列車はすぐ来たので乗車し、あとはあまり心配しないで車窓からの秋の風景を楽しみました。

移動するときはgoogleマップで常に現在地を確認しているこまじいじさん、もうすぐ着くよねと話して、私は降りる前にと思ってトイレに行きましたが、なかなかトイレが空かなくて時間を食いました。その後こまじいじさんもトイレに行って帰ってきたら、乗車しているみんなが列車から降りてしまうのです。そこはまだハイデルベルクではありませんでしたが、この列車の終点だったのです。その駅で乗り換えが必要だったのです。
ホームを超えて向こう側の線路で発車する電車が見えました。行先の表示にちらっと68みたいな数字が見えました。連絡していたのですね、気づいたときはもう後の祭りでした。

無人駅で駅員さんはいないし、駅に掲げられた時刻表は無情にも1時間後の連絡しかありません。ハイデルベルクの近くまで来ていることはわかっているので他に手段はないかなどいろいろ考えました。待ってる間にどこからか一人の女性が来られたので事情を話してると、マンハイム駅まで後戻りしたらSバーンという近郊鉄道が次々に出てるからそうしなさいとアドバイスしてくださいました。その女性は自分もそちらの方に行くから一緒に行きましょうと言ってくださいましたが、慣れない土地で移動するのに憶病になってしまって、1時間待てば間違いないからとせっかくの親切を断ってしまいました。

ここが私たちが降ろされた駅・Neu-Edingen / Friedrichsfeld(ノイ・エディンゲン・フリードリッヒスフェルト)です。

帰国してから駅情報で調べてみました。googleマップのクチコミはひどいものです。荒廃した駅とか地下道が悪臭がするとか。フランクフルトに直通の接続はないと書いてあります。Google経路で検索しても乗り換えなしで行く経路は出てきません。どうしてこの日にフランクフルトから直通電車でこれたのか、今でもその不思議が解明されていません。
またこの駅からハイデルベルクまでの直通電車の情報もどこを探しても出てきません。私たちが乗れた日のダイヤはどうなっていたのでしょう。1時間待ってでも乗れたのが不思議です。

10:13着の予定が12:02、2時間遅れで何とかハイデルべルクにつきました

ハイデルベルク駅に着いたのは当初予定の2時間遅れ、こんなことならフランクフルトで1時間待ってでも予約した列車に乗った方がよかったのです。当初予定の列車はICEで途中3駅しか止まらない列車でした。あーあ、悔しい!!
でも悔しがっていても始まらない、時間がないのです。帰りの列車は14:46分発、2時間と少ししかありません。ここからバスで移動してとにかくお城まで、ということでいろいろ考える暇もないので駅前の観光案内所に行ってハイベルクカード1日券を購入しました。地下鉄、バス、トラムが乗り放題、ハイデルベルク城の入場券、ケーブルカーの往復チケット、その他たくさんの割引き特典がついています。ほんの2時間ほどしか余裕がないのにもったいないのですが、チケットを個別に買う手間を考えると仕方なかったのです。二人分で48€、8026円でした。

ハイデルベルク駅前のガラス張りビル前に奇抜なオブジェがありました。オブジェは「Sプリンティングホース」と呼ばれる金属製の彫像で、高さ13m、重さ90tあり、馬の彫像では世界最大だそうです。

12:06 ゆっくり見取れている暇はないのですが

ハイデルベルク城からの見晴らしは最高でした

中央駅からハイデルベルク城までは約2.5キロメートルです。中央駅から33番のバスに乗ってケーブルカー乗り場まで行きます。教えてもらったバス停で降りるとすぐケーブルカー乗り場が見えるので、案内所でもらったチケットをかざして進みます。このチケットはハイデルベルク城の入場券も兼ねているので亡くさないようにしないと帰りのケーブルカーに乗れません。

12:34 ケーブルカー乗り場に着きました。早く動いてほしい。
12:48 城の入口・城門塔に着きました。ここでチケットのチェックを受けます。
12:49  門を入ると赤茶色の歴史を感じるお城が現れます。「フリードリヒ館」
12:50 
12:51 破壊や再建を繰り返してきた廃墟の城、華やかさとは違う魅力が感じられます。

お城のテラスからハイデルベルクの旧市街を眺めます。ネッカー川にかかる橋はカール・テオドール橋、手前に見える白壁の建物が大学ではないのかなあ。学食を訪れてみたかったのに。この景観を見れたことが唯一のご褒美でした。

12:52 テラスからハイデルベルクの旧市街を眺めます。 
ワインの大樽がありました。容量は21万リットル以上あるそうです。樽の上に上ることができます。
12:57 ワイン樽の監視を命じられていた道化師のペルケオ、本人も大の酒飲みだったという伝説が残されています。

帰りのハイデルベルク中央駅でのトラブル

お城の周りをうろうろしただけで13:00を回ってしまい、城から降りて旧市街の方へ向かうにも時間が足りそうにありません。ケーブルカーの待ち時間、バスの待ち時間を考えるととてもゆっくりする気にはなれなくて、そのまま駅に戻ることにしました。
帰りの電車は14:46発だったので、駅についてからは安心してベンチに座り、昼食をまだとってないことに気づき、サンドイッチを買って駅のベンチで頂きました。学生食堂で地元の人達に交じって食事をしている姿をイメージしてたので、その違いにとても惨めな思いでした。
発車時間が近づきホームで待っていると、2、3分前くらいになってそのホームにいた人たちが一斉に移動を始めたのです。そこに日本人女性が一人おられましたが、その人となんかおかしいですねと言いながら、あわてて人の動きについていきました。着いたホームには私たちが乗るはずの列車番号が掲出されていました。いきなり列車の到着ホームが変更になったのです。放送があったのだと思いますが、ドイツ語が分からない旅行者には残酷です。列車はすぐにホームに入ってきました。ぐずぐずしていたらこれも乗り遅れるところでした。日本人の彼女が言うには、よくあること、だそうです。
そして、翌日鉄道のストライキがあるようで、その影響かも、ということをそのとき聞きました。

ドイツ国鉄が大規模ストライキ

何とか無事にフランクフルト駅に到着すると、いつも出入りしていたホテルに近い出口が閉鎖されています。遠回りしてその出入口の前を通ると、そこにはお知らせの幕が掲げられていました。

googleで翻訳すると、未来にふさわしい駅づくりを進めています。
          マンハイマー通りの通路(トラック1/1a)は一時的に
          閉鎖されています。
          南口をご利用いただきますようお願いいたします。

と、なっています。

ホテルに戻ってフロントで尋ねると、今日午後10時から明日の午後6時まで国鉄の大規模ストライキが決行される、ということでした。明日は帰国する日、空港まで列車で行けるかと聞くと、多分難しいでしょう、タクシーを予約した方がいいですよと言われ、一もニもなくタクシーを予約してもらいました。
部屋に戻ってネットで調べてみると次のような記事が書いてありました。

ドイツ鉄道等の発表等によると、鉄道機関士労働組合(GDL)は11月15日(水)午後10時から11月16日(木)午後6時まで全国的な大規模ストライキを実施することを発表しました。これが実施されれば、各都市のSバーン、地域鉄道やドイツ国内で広く長距離列車等の運行が停止・減便され、大きな影響がでる模様です。

最後の最後になってなんということでしょう。鉄道だけで済むのか、もしかしたら空港も影響があるかもしれない、帰国できないかも、などと不安で不安で、祈るような思いでした。

          

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